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投資

【5年で資産を100倍にした“IPOセカンダリー投資”】テンバガー投資家X氏が「それほど大変ではない」という投資法のポイント

上場時の公開価格で買えなくても、投資妙味があるというIPOセカンダリー投資とは(イメージ)

上場時の公開価格で買えなくても、投資妙味があるというIPOセカンダリー投資とは(イメージ)

 個人投資家の中には短期間で資産1億円突破を実現して“億り人”の仲間入りする人がいる。その中のひとりが、今や運用資産6億円超という「テンバガー投資家X」氏で、2019年時点の561万円を5年で100倍超にまで増やしている。

 2024年に『トイレスマホで「無限10倍株」3年9カ月で5975万円を稼いだ投資術』(KADOKAWA)でも注目を集めたテンバガー投資家X氏は、「IPO(新規公開株)セカンダリー投資」という投資手法に出会ったことで、パフォーマンスが大きく向上したという。具体的にどのような投資手法なのか、解説してもらった。

 IPOは未上場企業が証券取引所に上場し、株式を投資家に売り出すことを指す。上場のタイミングで株式を買う手法をIPO投資と呼ぶが、IPOセカンダリー投資は何が異なるのか。

「上場前に決められる公開価格は通常、適正と考えられる株価から2~3割ほど安く設定されます。上場後の初値は公開価格より高くなるのが一般的で、人気銘柄は数倍の初値がつくこともあって魅力的ですが、証券会社が実施する抽選に当たるなど限られた人しか手に入れられません。私も抽選に応募しては落選ばかりという結果でした」(テンバガー投資家X氏、以下同)

 そこで着目したのが、上場後に誰でも買えるIPOセカンダリー投資。上場時の公開価格で買えなくても、投資妙味があるという。

「2002年以降、過半の年でIPO銘柄は3社に1社がその後に10倍株を達成しており、2社に1社が達成した年も数回あったそうです。大きく儲けたいなら飛躍を期待できる銘柄に的を絞り、初値をつけた後に割高ではない水準で仕込むIPOセカンダリー投資が有望と考えます」

ビジネスモデルから投資先を選別

 この投資法は「それほど大変ではない」という。

「新規上場のIPO銘柄は年90~100銘柄程度。約4000の上場企業から選ぶより確率も効率もいい。10倍株を探す過程で2倍株や3倍株にも多く出会えるので、投資効率が高まります」

 上場後1年以内の銘柄に絞るなど、同氏は10倍株候補を抽出するための条件を設けており、実際に買うのは年5~10銘柄程度という。投資先選びのポイントを聞いた。

「最重要条件と考えるのがビジネスモデル。株価は長期的には業績を反映するからです。10倍株、20倍株を狙うなら、業績が伸びていて、かつ将来も伸び続ける可能性が高いことが絶対条件です。右肩上がりの業績拡大を期待できる典型例は、商品・サービスを売って終わりではなく、定額を払い続けてもらうことで定期的・継続的に収益をあげられるストック型、店舗など営業拠点が増えていくことで売上や利益が伸びやすい多店舗展開型などのビジネスです」

 このほか、増収増益を継続する黒字企業、ニッチな市場・業界でのトップシェア企業かオンリーワン企業などを条件に挙げる。景気や国際情勢に左右されにくい、国内中心のサービス業と情報通信業も狙い目とする。一方、景気に左右されやすい飲食とアパレルは基本、投資対象から除外する。

 関連記事《【今年上場の大化け期待銘柄6選】テンバガー投資家X氏が明かす「5年で561万円を6億円超に増やした」投資方法と厳選最新注目銘柄》では、こうした視点からテンバガー投資家X氏が厳選した今年上場の大化け期待銘柄6を紹介している。

資産「5年で100倍超」達成のテンバガー投資家X氏「今年上場の大化け期待銘柄」6選

 コツコツと積み上げるよりも“大化け”を狙いたい人は、こうしてお宝株を探すのも一手だろう。

※週刊ポスト2025年8月8日号

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