対話型AIを株投資に活用する方法は(イメージ)
億り人投資家は、どのように銘柄を選別しているのか。割安成長株への投資で元手250万円を3億円超に増やしたサラリーマン投資家の弐億貯男氏は、対話型AI(人工知能)の「ChatGPT(以下、チャットGPT)」を銘柄選別に活用しているという。実際、弐億氏はチャットGPTがなければ出会えなかった銘柄を発掘し、大きな利益を手にしたと語る。
「私が挙げた条件に対し、チャットGPTが回答の上位に挙げてきたポート(東証グロース・7047)という銘柄です。新卒採用のマッチングや電気・ガスの営業代行をする企業で、自分でも調べてみると、売上高は30%成長で利益も20%成長、PERは10倍ちょっとと、まさに私好みの割安成長株でした。
そこで6月30日に株価1845円前後で5000株買ってみました。“お試しで30%上昇すればいい”と考えていたら、8月12日に好決算を発表したのを機に株価は上昇。8月26日に2370円前後で売って、250万円以上の利益を確定しました」
それまで自分が知らなかった銘柄が、2か月足らずで30%上昇するとは――弐億氏も驚きを隠せなかった。とはいえ、「まだ、いちユーザーとして試行錯誤していて“2匹目のドジョウ”を探している段階」と自身も活用術を修得する過程であるという。
そんな弐億氏が「売上高・利益ともに2ケタ成長が見込める」「PERは原則15倍以下」といったプロンプトをチャットGPTに入力、そこで4銘柄が導き出された。
「これら4銘柄にまだ投資の判断をしたわけではありませんが、いずれもいままでの私の調べ方では見落としていたものばかりであるのは間違いない。やはり自分ひとりで銘柄選びをすると、どうしても視野は狭くなりがちなので、こうした情報は自分が深掘りするチャンスを広げてくれます」