いまや1円玉は厄介者的存在になりつつある?
どんどんキャッシュレス化が進む世の中。お札や小銭をいちいち財布から取り出し、釣り銭をもらい……という手間がなくなるのは大きなメリットだ。そうしたなか、いまも“現金派”のひとりであるネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、“小銭問題”の悩みに直面しているという。中川氏が苦悩を吐露する。
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元々ずぼらな性格のため、コンビニやスーパーで受け取ったお釣りの小銭は財布ではなく一旦ジーンズや短パンのポケットにじゃらじゃらと突っ込み、家に帰ったらテキトーに袋の中に入れていたんですよ。ある程度貯まった段階で銀行に持って行けば、お札に替えてくれるんだろうな♪みたいな安易な気持ちで。銀行の機械に数えてもらった結果、「10万7385円!」みたいなことになればいいな♪ とワクワクしていたほどです。
さて2020年10月、引っ越しをすることになり、せっかくの機会だからと計ってみた小銭袋の重さは7kgに達していました。いくらになるのかなと銀行に行ったら、なんと小銭を札に替えるには手数料がかなりかかるのです! いや、コレ、1円玉多いからむしろ赤字になるぞ……と日和った私は、そのまま何もせずスゴスゴと袋を持ち帰りました。そして引っ越し先でもチマチマとその袋に小銭を入れる生活を続けています。
さて、問題の手数料について。私のメインバンクであるみずほ銀行では、現在、窓口での硬貨の両替手数料は、「11~500枚900円」「501枚以上1980円(以降、500枚ごとに990円)」とあります。100円玉500枚(5万円)で、手数料900円だったらまぁ許容範囲でしょう。しかし、私の場合は1円玉だらけなわけで、「501枚以上1980円」の手数料を考慮すると、例えば1円玉501枚で本来の501円の価値を獲得するために1980円かかって、損をする計算になるわけです。
キャッシュレス化が進んでいるとはいえ、小銭は日本の立派な通貨じゃないですか。小銭に対してもっと優しくしてくださいよ!