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「気持ち多めで!」の注文をしてくる客へのスタッフの本音 「『はい』と言いつつマニュアル以上のことはしない」「善意につけこんでくるようでイヤ」…気持ちによるサービス要求の面倒くささ

「気持ち多めで」の無茶振り、あるある?

「気持ち多めで」の無茶振り、あるある?

 10月中旬、東海地域を中心に店舗を構えるラーメンチェーン「スガキヤ」で、ソフトクリームの「大盛り」は受け付けていないこと、またそうした注文は「迷惑行為」として警備に連絡するという張り紙が、X上で大きな注目を集めた。

 張り紙はその後撤去されたようだが、“強引な要求があったのか”といった憶測が飛び交うなど反響を呼んだほか、関連する形で多くみられたのは、“気持ち多めに”を要望されるという店員の声だった。「気持ち多めにして」とはつまり、“料金のかからない範囲”で多くしてほしいということだが、仮に客からそうした要求があった場合、店側はどういった対応をとるのか。実際に、「気持ち~して」と言われたことがある人たちに話を聞いた。

笑顔で「は~い!」と答えるだけ

 神奈川県のイタリアンレストランでホールスタッフをしているAさん(20代女性)は、「気持ち濃いめ」を要求してくる客がいると話す。

「飲み放題コースで言われることが多いのですが、ドリンクを注文する際に、『ハイボール!気持ち濃いめで!』という感じですね。そういうふうに言うのは大体中高年の男性です。お酒が進むにつれて楽しくなってしまい、ノリで言っているだけかもしれませんし、飲み放題は薄い、という先入観があるのかもしれません」

 ただし、Aさんは「何を要求されても、マニュアル以上のことはできない」と言う。

「濃さの感じ方は人それぞれだと思いますが、配分量が決まっている以上、それ以上濃いお酒は作れません。しかも私はホールで注文を聞くだけ。ドリンクを作るのは別のスタッフなので、何も応えられません」

 とはいえ、「できない」と言うのもはばかられる、というAさん。どういう対応をしているのか。

「笑顔で『はーい!』と答えて、同じ濃さのものを提供します。でも、それでさらにクレームが来たことはありませんね。そもそも、“気持ち濃いめ”の“気持ち”って、こちらの裁量なわけですよね? ならば同じ濃さでも黙って受け取ってね、という気持ちです」(Aさん)

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