「割安な無名銘柄」はどの市場にあるのか(写真:イメージマート)
日経平均株価は35年以上前の1989年末につけた3万8915円の最高値を更新できない時期が長く続いたが、2025年10月末に5万円を突破。11月下旬も5万円前後の史上最高値圏をキープしている。こうした相場でどういった銘柄に投資するのが正解なのか、歴戦の億り人の意見を聞いてみた。
バブル崩壊を経て、リーマン・ショックをはじめ数々の暴落局面に見舞われてきた市場の歴史と向き合ってきたのが、株式投資で資産10億円超を築いた株億太郎さんだ。
「初めて買った三菱地所と三井不動産の株がバブル崩壊で半減」という失敗から始まった株億さんの投資遍歴だが、数々の試行錯誤を経て、王道ではなく「割安な無名銘柄」に長期投資することで資産を増やしてきた。
「業績が絶好調とは言えず、現在の市場では見放されがちな割安な銘柄を、私は『割安な無名銘柄』と呼んでいます」(以下、「」内コメントは株億さん)
では、「割安な無名銘柄」はどう探せばいいのか。あまり知られていない銘柄というと、成長企業が多い「東証グロース市場」に上場する銘柄が真っ先に浮かぶが、「そうではない」と株億さんは言う。
