*18:09JST 4日の中国本土市場概況:上海総合は3日続落、ハイテク株の上昇で下値限定的
4日の中国本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数が前日比2.21ポイント(0.06%)安の3875.79ポイントで引けた。
景気先行きへの懸念から内需関連を中心に売り圧力が強まり、指数の下振れを促した。一方で半導体や非鉄などハイテク・資源株が一時的に買われ、反発する場面もあった。中国経済の減速懸念に加え、個人消費の弱さが改めて意識され、銀行株や国有大手、通信株など内需・ディフェンシブ系を中心に利益確定の売りが広がった。投資家心理は慎重姿勢に傾き、全面的な下げリスクが市場全体に波及した。
その一方で半導体・非鉄をはじめ一部資本財銘柄が買われたのは、中国経済の構造転換や投資回復を期待する向きの買いも含まれた。だが、全体としては需給の重さが勝り終日押し込まれた。結果、上海市場は小幅ながら連続下落で終了し、不安定な地合いが改めて浮き彫りとなった。
業種別では、消費など内需関連が売られた。山西杏花村フェン酒(600809/SH)が3.4%安、食品の桃李面包(603866/SH)が3.2%安、三江購物(601116/SH)が2.8%安となった。
また、鉄鋼株も軟調。馬鞍山鋼鉄(600808/SH)が1.8%安、新疆八一鋼鉄 (600581/SH) が1.7%安、宝山鋼鉄(600019/SH)が1.2%安とさえない展開を示した。
半面、軍需などハイテク関連が高い。中国衛星(600118/SH)が10.0%高、航天時代電子(600879/SH)が8.1%高、中国航発航空科技(600391/SH)が1.4%高で取引を終えた。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.95ポイント(0.38%)高の250.81ポイント、深センB株指数が1.19ポイント(0.09%)安の1292.79ポイントで終了した。
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