「インカムゲイン狙いで買った銘柄が10倍株になった」ケースも少なくないという
投資家にとって憧れのひとつが「10倍株(テンバガー)」。購入した時から株価が10倍になれば大きな利益を手にできるが、これまで98銘柄のテンバガーという驚異的な記録を樹立しているのが、現役サラリーマン投資家・愛鷹(あしたか)氏だ。160万円を元手に20代で株式投資を始め、30代で“億り人”に。2025年9月、築いた運用資産は4億円に達している。
愛鷹氏は10倍株を探すときは「まずは2倍になりそうな銘柄をピックアップする」というが、その真意とは。同氏が10倍株の見つけ方や育て方など自身の投資手法を説く著書『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)より一部抜粋・再構成して紹介する。
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株式を買うときは、「この先、この銘柄の業績がどのように推移するのか?」という、自分なりのストーリーを頭に思い描きます。しかし、この時点で株価が短期間で10倍になるという強気なストーリーを描ける銘柄は、ほとんどないでしょう。
私の10倍株も、そもそもインカムゲイン狙いから入っている銘柄が多く、ハナから10倍株になる確信があったわけではありません。
増収増益でも避ける銘柄
決算短信で増収増益が続きそうな気配を確認したら、まずはその企業の製品やサービスが世の中に不可欠な存在になり得るか、過去に満たされてこなかった需要を満たすに値し得るかを判断します。
いくら増収増益といっても、焼いた牛肉をご飯にのせるだけの「焼き牛丼」や「立ち食いステーキ」、または「タピオカミルクティー」のように参入障壁が低く、一過性のブームで終わってしまうようでは、中長期的な株価上昇を期待できません。ですから、一気に人気が高まるものの、いつまでもブームが続くとは思えない製品やサービスを展開している息の短そうな銘柄は避けます。
まず目指すべきは「2倍」の理由
では、なぜ「まずは2倍」なのか? それには理由が2つあります。
まず1つ目です。たとえば、株価が購入から2倍化することで、ますます投資家からの熱い視線を浴びるようになった銘柄があるとします。その後も決算のたびに前期と同等以上のペースで増収増益が続くようであれば、中長期的に株価が2倍、さらに2倍と、上昇することは十分に考えられるのです。
2倍×2倍×2倍=8倍、ここまでいけば10倍株も射程に入ります。
次いで2つ目です。とある銘柄を株価1000円で1000株、計100万円分を買ったとします。運よく株価が2000円、総額200万円に倍増しました。ここで半分の500株を売却すると、譲渡益税(約20%)を考慮しなければ、投資元本の現金100万円は回収されます。
残りの100万円分の株式資産は株価がたとえ1円になったとしても投資元本は回収済みなので損することはありません(これを「恩株投資」といいます)。株主優待や配当金のある銘柄であれば、その後も残りの500株を保有し続けることで、毎年それらが得られます。
だから、まず目指すべきなのは、5倍や10倍ではなく「2倍」なのです。
