愛鷹氏が考える「信用取引の注意点」とは(イメージ)
これまで98銘柄の「10倍株(テンバガー)」という驚異的な記録を樹立した現役サラリーマン投資家・愛鷹(あしたか)氏は、160万円を元手に20代で株式投資を始め、30代で“億り人”に。2025年9月、築いた運用資産は4億円に達した。
だが、そんな愛鷹氏も、かつて信用取引で“痛い経験”をしたことがあるという。投資の失敗例から教訓を学ぶべく、著書『サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円』(ダイヤモンド社)より一部抜粋・再構成して紹介する。
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10年以上フルポジで相場に臨んでいる私がいうのもなんですが、自分の貯金のすべてを、万一失ってもいい余裕資金として株式投資に回せるわけではないでしょう。手元の資金が乏しい若手個人投資家のみなさんにとって、少ない資金で大きな取引ができる「信用取引」は魅力的かもしれません。
信用取引とは、現金や株式を担保(保証金)として証券会社に預け、証券会社からお金を借りて株式を買ったり、株券を借りてそれを売ったりする取引のことです。預けた担保の評価額の最大約3.3倍まで取引できます。
証券会社からいわば借金をする信用取引は、資金効率を高めるうえで有効な方法ではあります。しかし、とくに投資経験が浅いうちは、信用取引を控えて、現物取引に限定したほうが無難です。約3倍儲けるチャンスがある半面、株価の下落で大きな損失を被るリスクも大きいからです。
サラリーマンなら毎月の給与とボーナスをコツコツためていけば、よほどの値がさ株でない限り、いずれほしい銘柄が買えるだけの資金が用意できるはずです。
株式投資をはじめて10年以上たった私も、じつは数年前に信用取引のトレードで大損をしました。そこで、みなさんが信用取引で同じ轍を踏まないよう、失敗談をつづりたいと思います。
2020年に新型コロナウイルスの感染が広がりはじめた頃、新型コロナはちょっとタチの悪い風邪であり、そこまで心配する必要はないと私は楽観視していました。
その後、それは浅はかな考えだったと認識させられるわけです。
楽観視していた私は、新型コロナショックで2020年3月に日本株が下落した際、「これはいくらなんでも売られすぎだろう」と、絶好の“買いのチャンス”だと思って、複数の銘柄を信用取引で購入しました。
実は2019年頃から、トレードの練習を兼ねて信用取引をはじめていました。もともと一度買ったら長期保有して、ほとんど売却してこなかったため、トレード経験が少なくて下手だという自覚があったからです。
