キャンプ場の蛇口がごっそりなくなった(「山古志の宿あまやちの湯」提供)
AIデータセンターの建設需要や中東情勢による供給不足などで、世界的に銅価格が高騰している。そうしたなか、水道の止水栓や蛇口などが盗まれる事件が全国的に多発している。5月17日には、新潟県長岡市にある宿泊施設「山古志の宿あまやちの湯」が、近日オープン予定だったキャンプ場で、炊事場の蛇口と竈門のロストル(薪や鍋を置くための金属製の網)が全て盗難されたとXで報告し、その衝撃的な画像が大きな話題となった。オープンを控えた施設で、なにが起こったのか。「あまやちの湯」支配人に話を聞いた。
豪雪地帯の“冬囲い”のなかで起きた窃盗事件
事件が起きたのは、「山古志の宿あまやちの湯」。長岡市では最も標高の高い場所にある宿泊施設で、温泉、ログハウス、キャンプ場などが楽しめる。支配人は、オープン直前のまさかの事態に困惑を隠せない。
「5月29日にオープンするために、キャンプ場、ログハウスエリアの冬囲いを外しに行ったとき、蛇口などが盗まれていることが発覚しました。炊事場の蛇口とロストルが全てなくなっていました」(『あまやちの湯』支配人、以下「」内同)
長岡市は毎年冬囲いなどの冬支度が必須な豪雪地帯だ。「あまやちの湯」の周辺も冬の間は人が立ち入ることができないほどの積雪で、車両も通行止めとなる。たとえ徒歩で行こうとしても、かんじきがなければ立ち寄ることは難しく、一般人が足を踏み入れることはまずない。そんな「あまやちの湯」では、昨年11月中旬から5月17日まで冬囲いをしていたが、その期間内に盗難被害に遭ったのだという。
「ニュースで、水道メーターや銅線が盗まれる被害が多発しているとは知っていましたが、どれも関東圏の話が多かった印象だったので、『まさかうちが……』といった気持ちでした。長岡市でこのような窃盗事件は初めてだと市から聞いています」
