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FiscoNews

【注目トピックス 市況・概況】来週の相場で注目すべき3つのポイント:中東情勢、米CPI、米スペースXの上場

*17:57JST 来週の相場で注目すべき3つのポイント:中東情勢、米CPI、米スペースXの上場
■株式相場見通し

予想レンジ:上限68500円-下限63500円

今週末の米国株式市場は大幅下落。ダウ平均は前日比695.15ドル安の50866.78ドル、ナスダックは同1121.52ポイント安の25709.43で取引を終了した。225ナイト・セッションは日中終値比2850円安の63820円。5月雇用統計では非農業部門雇用者数が17万2000人の増加となり、市場予想の8万5000人増を大幅に上回った。これに伴って年内の利上げ観測が強まり、ハイテク株中心に売り圧力が強まる形となった。

週末の米国市場ではSOX指数が10%超の急落、2020年コロナショック以来の下落率となっている。4月以降で8割強上昇しており、想定され得た調整とも受け止められるが、来週12日にはスペースXのIPOが予定されている。ファンドの組み入れなども段階的に進んでいくとみられるが、調達額約12兆円、時価総額約283兆円という前例のない規模の大型上場とあって、他の銘柄への換金売り圧力は強まる公算が大きいと考えられる。とりわけ、ここまで上昇が続いてきたAI・半導体関連銘柄が乗り換えの対象になりやすいとみられるため、SOX指数の戻りを抑制させよう。少なくとも来週は、スペースXの上場が、期待感よりも需給への警戒感を強めさせることになるとみられる。なお、需給懸念が大きく強まるような展開となれば、今後のアンソロピックやオープンAIの上場時にも、同様に警戒感が強まりやすくなる公算。

今週末の東京市場では、日経平均が882円安と大幅下落となったものの、プライム市場では値上がり銘柄数が圧倒的に多かった。AI・半導体関連株の調整は、他の出遅れ銘柄やバリュー銘柄への資金流入につながることになるため、株式市場にとっては一概にネガティブとは捉えきれないだろう。ちなみに、6月後半にかけては、株主総会の集中日を迎えることや、配当金の支払いが集中することから、バリュー株優位のタイミングでもある。アクティビストファンドによる低PBR・ROE是正の要求が意識されやすいことや、配当金再投資の対象となりやすいのは高配当利回り銘柄と考えられることなどが背景。

今週の植田総裁発言を受けて、6月15-16日に開催される日銀金融政策決定会合では、追加利上げが決定されるとの見方が急速に台頭している。利上げを先取りして金融関連株への関心が強まっていく公算は大きいと考える。また、来週開催予定の欧州中央銀行(ECB)理事会でも、政策金利の引き上げがコンセンサスになっていよう。仮に、ラガルドECB総裁の会見が、早期のさらなる利上げを意識されるような内容となれば、米国市場での利上げタイミングも早まるとの見方にもつながろう。

11日に予定の法人企業景気予測調査では、設備投資の見通しに関心が集まりやすい。強気見通しとなれば、設備投資関連にとってはフォローとなり、AI関連調整でも、フィジカルAI関連には選別物色の動きが強まる余地がある。また、AI関連では、電子部品株の動向も注目点となる。これは、週を通してアップルの年次開発者会議が開催されるためであり、スマホ関連としての側面にスポットが当たる可能性もあるとみる。米国では利上げ観測が強まる中、消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)の状況なども注視されよう。なお、米国では10日に、ハイパースケーラーの一角オラクルの決算発表が予定されている。

■為替市場見通し

来週の米ドル・円は伸び悩みか。米インフレ指標は一段の加速が予想され、金融引き締め政策をにらみドル買いが強まる見通し。ただ、160円台で為替介入が実施されれば急落が見込まれる。米国とイランの停戦協議に進展がみられず、中東情勢の先行き不透明感から原油相場の高止まりが顕著である。また、インフレ圧力により米長期金利も上昇基調を維持し、ドル買いに振れやすい地合いが続く。

■来週の注目スケジュール
6月8日(月):GDP(1-3月)、GDPデフレーター(1-3月)、貸出動向 銀行計(5月)、銀行貸出動向(含信金前年比)(5月)、国際収支(経常収支)(4月)、景気ウォッチャー調査 現状判断(5月)、景気ウォッチャー調査 先き判行断(5月)、アンワルマレーシア首相が訪日(10日まで)、米・NY連銀1年インフレ期待(5月)、独・製造業受注(4月)、国際原子力機関(IAEA)定例理事会(12日まで)、米・アップル年次開発者会議「WWDC」(12日まで)など

6月9日(火):マネーストック(5月)、工作機械受注(5月)、米・ADP民間雇用者数(先週)、米・貿易収支(4月)、米・中古住宅販売件数(5月)、米・卸売在庫(4月)、中・貿易収支(5月)、中・資金調達総額(5月、15日までに)、中・マネーサプライ(5月、15日までに)、、中・元建て新規貸出残高(5月、15日までに)、独・鉱工業生産指数(4月)、南ア・GDP(1-3月)、加・貿易収支(4月)、韓・GDP(1-3月)など

6月10日(水):国内企業物価指数(5月)、米・消費者物価指数(5月)、米・財政収支(5月)、中・消費者物価指数(5月)、中・生産者物価指数(5月)、加・カナダ銀行(中央銀行)が政策金利発表など

6月11日(木):景況判断BSI大企業製造業(4-6月)、景況判断BSI大企業全産業(4-6月)、対外・対内証券投資(先週)、東京オフィス空室率(5月)、米・新規失業保険申請件数(先週)、米・生産者物価指数(5月)、米・家計純資産変化(1-3月)、欧・欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表、ラガルド総裁が記者会見、トルコ・中央銀行が政策金利発表、石油輸出国機構(OPEC)月報など

6月12日(金):設備稼働率(4月)、鉱工業生産指数(4月)、米・ミシガン大学消費者マインド指数速報値(6月)、独・CPI(5月)、英・鉱工業生産指数(4月)、英・商品貿易収支(4月)など

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