なぜキオクシアを早めに手放したのか(写真:イメージマート)
年初に5万円程度だった日経平均株価は、6月に史上初となる7万円を突破、その後は先行きの見えにくい展開が続いている。そんな今年前半、日経平均を牽引してきた銘柄の代表格が、急騰する半導体メモリ大手・キオクシアホールディングス(HD)である。6月22日には一時11万円を超え、2024年12月18日にIPO(新規上場)した際の公開価格1455円の70倍超に達した。しかし、個人投資家がその恩恵を受けるのは簡単ではない。
元証券マンで元手94万円を1年11か月で17.5倍にした個人投資家のかぶカブキさんは、この間にキオクシア株を保有し、その一部を売却している。同氏に取引の経緯と今後の見方を聞いた。
「出遅れてるな」と思いつつ株価1万円で購入
「2025年10月頃から株価がぐんぐん上がり始めたのですが、その当時はなぜ上がっているか、あまりわかっていませんでした。その後、株価2000~3000円だったものが1万円になった時に、心理的にはかなり出遅れているなと思いながらも200株買いました」(以下「」内のコメントはかぶカブキさん)
それでも購入を決断した背景には、AIとメモリの関係性への気づきがあった。
「AIを日常的に使っていますが、前に会話した内容をきちんと覚えていない、すぐに忘れる点が使いづらいというのを感じていました。それを記憶するのがキオクシアの手がけているメモリだと認識したんです」
さらにドローンや自動化技術が生み出す膨大なデータをAIが処理するうえで、メモリ需要は今後も増え続けると確信したという。
200株を保有していたかぶカブキさんだが、株価6万8000円の段階で100株を売却した。その理由が「大型IPOへの警戒」だった。
【プロフィール】
かぶカブキさん/元証券マンで元手94万円を1年11か月で17.5倍にした個人投資家。著書に『決算書3分速読から見つける10倍株とときどき50倍株』がある。現在44歳。2026年6月時点で資産9670万円超を運用中。
Xアカウント:@kabu_kabuki
