閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
キャリア
大学で深刻化するカスハラの実態

「元カレや嫌いな子がいるのでゼミに出たくない」「就活セミナーで休むので出席扱いでお願いします」エスカレートする大学生の“個別対応要求”に教員たちの困惑と愚痴

学生からは様々な“要求”が(写真:イメージマート)

学生からは様々な“要求”が(写真:イメージマート)

「まるでカスタマーハラスメントのようです」──。無理難題を要求したり、自身の非を認めず教員や事務方を責めたりするなど、“お客様化”する学生が年々増加していることに、大学教員たちは疲弊しているという。シリーズ「大学で深刻化するカスハラの実態」第1回記事では、講義中の私語や、カンニングへの注意に対して“逆ギレ”する学生の実例を取り上げた。

 しかし、教員を困惑させているのはそれだけではない。ゼミの人間関係など、本来は学生側が折り合いをつけるべきシーンでも、大学側に個別対応を求めるケースがあるという。【全3回の第2回】

「教員が対処してくれないからゼミに出られず単位が取れない」

 関東圏の私立大学で教鞭を取る女性教員・Aさん(40代)。彼女は講義科目にくわえて、広告・広報系を専門とするゼミを運営しているが、近年、学生同士の人間関係に関する“要求”が増加していると話す。

「もちろん、少人数のゼミである以上、深刻ないじめやハラスメントなど、指導教員や大学側が対応すべき問題はあります。しかし、最近は『元カレ・元カノがいて気まずいからゼミに出たくない』とか『ゼミに嫌いな子がいるから、参加したくないです』、『あの子がリーダーシップを取るのが不愉快だから、先生から注意してください』といった、かつてであれば考えられないような稚拙な相談をしてくるんです。

明確な加害行為があるわけでもなく、ただ『相性が悪い』とか『気まずい』という理由で、大人に環境を変えてもらおうとする。人間誰だって、苦手な人はいますよね。職場だって学校だって同じです」(Aさん)

 そこでAさんは、各学生に「ゼミは多様な他者と協働する機会だから、それも理解してほしい」という趣旨の説明をした。しかし、学生側はほとんど納得しなかったという。

「不服そうにその場を去った学生の一人が、あとから事務方にクレームを入れました。『精神的に耐えられない人間関係を強いられる』『教員が対処してくれないから、ゼミに出られず単位が取れない。教員を注意してほしい』と……。私が学生課から呼び出され、注意を受ける結果になりました。そこまで個別対応を求めてくる学生は、昔はいませんでしたし、個別の要求をすべてのんでいたらゼミが運営できません」(同前)

次のページ:公欠の“特例対応”を要求するメールが続々
関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。