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FiscoNews

【注目トピックス 日本株】ジーデップアドバンス Research Memo(5):高付加価値ソリューション展開が奏功し、過去最高の営業益達成

*12:45JST ジーデップアドバンス Research Memo(5):高付加価値ソリューション展開が奏功し、過去最高の営業益達成
■ジーデップ・アドバンス<5885>の業績動向

1. 2026年5月期の業績概要
2026年5月期の業績は、売上高が前期比4.8%増の6,949百万円、営業利益が同33.0%増の1,117百万円、経常利益が同47.1%増の1,170百万円、当期純利益が同46.5%増の786百万円となり、増収とともに各利益で大幅な増益を達成した。

市場環境は、特に生成AIの実用化及び業務への活用が進展していることを背景に、高性能GPUサーバーやこれらを中核とするAIインフラ構築への需要が旺盛である。また、ロボティクスや自律制御等の分野において活用が期待されるフィジカルAIに関連した研究開発や実証環境整備に向けた需要も発生した。

売上高は、上半期に自動車業界などでトランプ関税の影響による投資遅れが発生したが、リカバリー策として取り組んだ中小型案件の獲得が加速したことにより増収で着地した。同社が得意とするPoCからミドルレイヤー向け高付加価値ソリューション(中小型案件)の販売に注力したことで、売上総利益は前期比29.8%増、売上総利益率が同4.8ポイント上昇の25.0%となった。販管費は、人件費増(同3名増)や経費増などの成長投資により、同24.2%増、販管費率で1.4ポイント上昇の8.9%となった。結果として、セールスミックスの変化(中小型案件シフト)による売上総利益率の大幅な改善の影響が大きく、販管費増を吸収し、営業利益は30%以上の増益を達成した。

ROE24.7%と高い経営効率、高い安全性(無借金経営)が特長

2. 財務状況と経営指標
2026年5月期末の資産合計は5,793百万円(前期末比1,184百万円増)となった。流動資産は同1,219百万円増の5,610百万円となり、これは商品の1,064百万円増加や前渡金の1,597百万円増加が主な要因である。世界的なIT部材不足による機会損失を軽減するために、戦略的に商品在庫を強化した経緯がある。固定資産は同34百万円減の183百万円と、大きな変化はなかった。

負債合計は前期末比501百万円増の2,257百万円となった。これは仕入強化に伴う買掛金の195百万円増加や前受金及び長期前受金の218百万円増加などが要因である。純資産合計は、同683百万円増の3,535百万円となった。剰余金の配当を行ったものの、当期純利益の計上による利益剰余金の増加が主な要因である。有利子負債はゼロである。

安全性に関する経営指標については、流動比率が393.5%(2026年5月期末)、自己資本比率が60.9%(同)となっており、財務の安全性は極めて高い。ROEは24.7%(2026年5月期)、ROAは22.5%(同)と収益性・効率性も高い。

3. 2027年5月期の見通し
2027年5月期の業績については、売上高で前期比27.2%増の8,840百万円、営業利益で同13.6%増の1,268百万円、経常利益で同8.4%増の1,268百万円、当期純利益で同5.4%増の829百万円と、大型案件の増加などを織り込んだ大幅な増収と着実な増益を予想する。

外部環境においては、IT部材・コンポーネントの全面的な高騰と供給制約や中東情勢の影響による国内企業の業績悪化などのマイナス面が懸念されるものの、政府の令和8年度AI関連予算は史上最高となる7,000億円超え(補正予算含む)が予想され、AI市場に追い風は吹いている。また、フィジカルAIや推論AIなどオンプレミス環境が求められる機会が増加するトレンドであり、体制整備を行ってきた同社にとっては有利となる。

売上高は、第3四半期に納期を迎える大型案件に加え、既存取引先でのアップセルを遂行することで大幅増収を見込む。期初の受注残高は2,230百万円(通期売上高予想の25.2%)と前期を上回るのも好材料である。なお、大型案件が近年増加するのに伴い、四半期ごとの売上の変動が大きくなっており、同社の業績を評価するうえで短期(四半期)の評価は注意が必要である。

営業利益は、増収による売上総利益の増加により、堅調に成長する見通しである。大型案件の売上構成が上昇するため、営業利益率は前期比で1.7ポイント低下するものの14.4%を確保できる見通しである。

足元では、国内市場におけるAI向け設備投資の需要が旺盛ななかで受注残が増加しており、IT部材・コンポーネントの供給不安への対策(在庫積み増し等)やオンプレミス需要増への対策も先手を打っており、業績予想の達成に向けた事業環境は整っていると、弊社では見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

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