独自の報酬制度があるディスコ(時事通信フォト)
物価高が続く日本において、経済の先行きを左右するのが「賃上げ」をめぐる動きだ。経団連の発表によると、大手企業の夏のボーナス平均額が1981年以降、過去最高となるなど、長く賃金が上がらなかった日本企業が少しずつ変わり始めている。では、最新の「年収が高い企業」はどこなのか。節目の年齢に揃えた試算データでランキング化した。
多くの日本企業で役職定年などを前に賃金のピークに差し掛かる節目の年齢が50歳だ。そこでマネーポストWEBでは、上場企業の「50歳の年収」を試算。上位100社のランキングを作成した。「50歳推定年収」は最新の有価証券報告書の記載から各社の平均年収と平均年齢を抽出し、業種ごとの賃金カーブ(厚労省「賃金構造基本統計調査」)に当てはめて試算した。あくまで一定の前提に基づく推計値だが、平均年齢がバラバラの各社の平均年収だけを見るのとは違った意味もある。
「50歳推定年収」が2000万円を超えた企業には、どのような報酬制度があるのか。ランキングで7位に入った半導体製造装置大手・ディスコは50歳推定年収が2144.1万円。従業員全体の平均年齢は37.2歳、平均年収は1879.5万円だった。
経済ジャーナリストの森岡英樹氏が、ランキングのなかで「面白い」と注目する企業の一つがディスコだ。半導体関連事業だけでなく、社内の運営や報酬に独特の仕組みがあるという。
「やっぱりディスコですね。ここは半導体関連ですから、今後さらにどうなるのか注目しています。経営者もなかなか革新的で、もともとは工業用の砥石メーカーだったのに、今では半導体の切断・研削・研磨装置で世界トップクラスのシェアを握っています」
社内通貨の仕組みと賞与への反映
森岡氏が特に注目するのが、部門間の取引に社内通貨を使う仕組みだ。
