家を高く売るために気をつけることは?
人生で最も高い買い物と言われる「家」。その家の売却には慎重な判断が必要になる。不動産売買の専門家でハッピーハウス代表の真山英二氏が語る。
「家を売却する前にまず考えるべきは“本当に売る必要があるのか”です。将来的に親族が使う、誰かに貸すなどの選択肢を検討したのちの最終手段が売却なのです」(以下、「 」は真山氏)
実際、売る必要はないのに相場よりも安く自宅を手放してしまい、後から相談に来る事例が後を絶たないという。一度売った家は簡単に取り戻せないので、まずは売却の目的と優先順位を整理したい。そのうえで、安易な決断で失敗しないために解消しておきたい疑問を解説していく。【失敗しない家の売り方・前後編の後編】
「一般の買主」に売るか、「買取業者」に売るか
【Q.より高く売るにはどうすればいい?】
高く売ることを優先するなら「一般の買主」に販売するのが鉄則だ。
「不動産売買では一般の買い主への仲介販売ではなく、不動産業者へ売却するケースがあります。これは買取業者が再販売で利益を得る目的なので、買取価格が低くなりやすい。物件や地域によって異なりますが、都市部の物件の買取価格は一般の買主への販売価格の7掛け程度。例えば4000万円の物件なら2800万円まで下がります」
他方、買取業者に売ると売却時期や金額の見通しが立てやすい。
「老人ホームへの入居などで内覧の立ち会いや家財整理が難しい場合、買取業者が引き受けることも可能です。その場合、家財整理などの諸費用を買取価格から引かれるが、価格だけでなく、手間や見通しを重視して業者の買取を選ぶ人も多い」
「家を売る」その前に確認しておきたい疑問(その1)
【Q.買主から値引きを要求されたら?】
購入希望者が現われても、こちらの希望額で買ってくれるかどうかは分からない。
「値引きの要求は当たり前にあるものと考えたほうがいいです。希望額でしか絶対に売らない、という姿勢だと売り時を逃してしまうリスクがある。最低でもこのくらいの価格で、というラインは決めておきつつ、交渉には柔軟に応じたほうがいいでしょう」
【Q.古い家は解体や大規模リフォームが必要?】
古い家でもそのまま住みたい人や賃貸に活用したい人がいる。解体して更地にすることが必ずしも得とは言えない。まずはそのまま売る方法を模索したい。
「大規模リフォームをしても工事費以上に売却価格が上がるとは限りません。片付けや清掃を優先し、修繕が必要な場合はコストと売却への効果を比較しましょう」

