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キャリア
大学年内入試「面接必須化」の波紋

文科省はなぜ“面接必須”というのか?かねてより「受験生全員面接」を実施する神田外語大学にみる「入試で受験生と話す」意味

大学入試において面接はどのような意義があるか

大学入試において面接はどのような意義があるか

 文部科学省が、推薦入試や総合型選抜などの「年内入試」で面接を原則必須とする方針を打ち出すなか、大学入試における面接の意義が改めて問われている。面接は大学・受験生双方の負担も少なくないなかで、千葉県千葉市の神田外語大学は、コロナ禍前まで一般選抜でも受験生全員に面接を実施してきた。その理由は何なのか。面接では何を評価し、どのような学生を求めているのか──。著書『大学受験 活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法』が話題のノンフィクションライター・杉浦由美子氏がレポートする。【大学年内入試「面接必須化」の波紋・前後編の後編】

神田外語大が面接を重視する理由

 今、大学業界が揺れている。文部科学省が、2027年度から推薦・総合型選抜などの「年内入試」で面接を必須化するという方針を示したからだ。多くの大学が文科省へ出向き、相談をしているという。前回記事ではその面接必須化で大学業界が頭を抱えている様子について言及した。今回はなぜ大学入試で面接が必要とされるのかについて考えるために、神田外語大学を取材した。

 千葉の海浜幕張にある神田外語大は、コロナ禍以前は一般選抜でも受験生全員に面接を行っていた。面接があると受験生に敬遠されがちで、志願者が減る傾向があるが、それでもなぜ、面接を行ってきたのか。

 その理由を同大学のアドミッション&コミュニケーション部の須賀大悟氏はこう語る。

「語学の上達には意欲が重要だからです。そのため、一般選抜でも面接を行い、受験生の学びへの意欲を確認してきました」(須賀氏、以下同)

 少し前に、理工系の学部に指定校推薦で入学した学生が勉強に苦しみ、塾に通っている様子が報じられ話題になった。実際、取材していると理工系では推薦・総合型選抜入学者の留年や退学が目立つ。なぜなら、入学後、数学が必要になるからだ。中学からの積み重ねが重要な科目だ。一次方程式が解けないと二次方程式は歯が立たない。高校以降もしっかりと積み重ねをしていかないと、大学以降の数学を学ぶことは難しい。本人のモチベーションが高くても入学時に学力がないと苦戦しがちだ。

 一方で、語学は入学後の努力次第で挽回がしやすい。実際、英検2級の学生が総合型選抜でICUや上智といった「英語の最難関大」に進学しても退学や留年という話はあまり聞かない。最難関の総合型選抜に受かった学生なので、モチベーションは非常に高いから、入学後しっかり勉強をするから問題はない。

 神田外語大は語学の大学なので、このモチベーションを重視して入試を行っているわけだ。

 入学の段階では英検2級を取得していない学生もいるが、本人に「語学を本気で学ぶ。そのためにこの大学に入学したい」という強い意思があれば入学後、ぐんぐんと伸びていく。

 少人数制で1年生からしっかりと学んでいくカリキュラムで、専任教員の半数以上が外国人、留学制度や学内の設備も充実している。そういった教育の内容を見て「ここで勉強するんだ」という学生を入学させるために一般選抜でも面接を行ってきたという。

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