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【最新金融用語解説】ブルとベア:ベア型投信・ETFも続々登場

 雄牛を表すブル(Bull)と、熊を意味するベア(Bear)は、いずれも金融市場でよく使われる専門用語だ。ブルは上昇する相場、ベアは下落する相場を示している。

 由来については諸説あるが、敵と戦うときに雄牛は角を下から上へと突き上げ、逆に熊は前足を振り下ろす姿勢を取ることから、それぞれ上昇と下落の象徴として使われるようになったという説が有力だ。

 市場関係者なら、強気のブル相場を望むもの。ニューヨーク証券取引所があるウォール街近くには、株価上昇の願いが込められた「チャージング・ブル」と呼ばれる雄牛の銅像が設置されている。今にも攻撃してきそうな猛々しい姿はウォール街のシンボルとして親しまれ、観光スポットになっているほど。

 一般的な投資商品は上昇するブル相場で利益が出るが、投資家のお金をまとめて運用する「投資信託」や「ETF(上場投資信託)」の中には、下落相場で利益が出る「ベア型」の商品もある。

 たとえば、日経平均株価に連動する商品の場合、一般的なブル型商品は日経平均が上昇すると連動して価格が上がる。これに対しベア型商品は、マイナス方向に連動するため指数が下落すると価格が上昇するのだ。

 2014年以降は「NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」(1357)や「日経平均ベア2倍上場投信」(1360) といった、日経平均株価のマイナス2倍の値動きをするベア型ETFが相次いで新規設定された。日経平均が下落するほど大きな利益が期待できることから、ベア相場で人気化し、東証の売買代金ランキング上位を占めるようになった。

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