投資

新NISAでも注目される高配当株投資 減配・無配の落とし穴にハマらぬための「2つのポイント」

高配当株投資の落とし穴

 ただし、配当利回りが高いというだけで銘柄を選んでしまうと、手痛い失敗になることも。そもそも配当金は、どこから出るのでしょう? 

 企業がモノやサービスを売った売上高から、もろもろかかった費用や税金を引いて、最後に残るのが純利益です。配当金というのは、その純利益から捻出されます。ということは、そもそも純利益が出ていない企業は配当金を出せませんし、純利益が減益となっている企業なら、配当金が減っていくこともあるのです。

 配当目的で長期投資する場合は、純利益がこの先もしっかり伸びていく企業を選んでおかないと、減配、無配のトラップにはまってしまうことも。

 また、配当金が変わらず、株価が下がれば、配当利回りは上昇します。一時的な株価の下落であれば、絶好の投資チャンスになりますが、企業の稼ぐ力が低下していることによる業績悪化が株価下落をもたらしているとしたら、その後も株価は下がり続ける可能性があります。いくら配当金目的で株を買ったとしても、株価下落による損失がそれ以上に大きくなれば意味がありません。

高配当株を選ぶときのポイント

 夢の不労所得生活どころか、大きな損失を抱えてしまった、なんてことにならないための配当株選びのポイントをお伝えします。

【1】業績が安定しているか

 配当金は、企業が稼いだ利益の一部を株主に還元するものなので、安定して利益を出していることがぜったい条件です。

 年によって、大きく稼いだり、大きな赤字を出したりと、利益が凸凹した企業は、配当目的の投資には向いていません。過去の業績推移をしっかり確認しましょう。

【2】過去、減配や無配の年度がないか

 基本的に、配当金の増減は、その企業の利益の増減と比例すると考えられますが、利益剰余金(これまでの蓄え)が潤沢な企業は、減益でも減配しないことがあります。たとえばコロナショックのような不可抗力な事象が起こった場合、減益はやむを得ません。そんなときでも、今までと同様の配当金を出せた企業は、おそらく今後もそういった不慮の事態が起こった場合でも安定した配当金を出せると考えられます。総じて財務が厚い企業は、減配リスクが低いので、配当株投資に向いています。

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