大前研一 「ビジネス新大陸」の歩き方

AI社会で生き残れる仕事は「学校教育の外側」にある キーワードは「構想力」

 ですから、シンギュラリティが起こっても、構想力があれば何も恐れる必要はありません。また、構想力がなくても、AIが苦手な仕事というのは、けっこうたくさんあるんです。

 問題は、日本の多くの親、あるいは学校、先生がそれに気がついていないことです。それで、20年後には陳腐化しているようなことを今、一生懸命に教えているわけです。

 20年後というのは、非常に重要で、いま高校に入った子供がちょうど活躍する35歳から40歳になる頃ということですね。日本の場合は、高校2年で理系と文系に分かれてしまい、文系に行く人が、理系に行く人の2倍ぐらい多いんです。そうすると、ますます日本はIT社会への対応が大幅に遅れていくことになります。

※大前研一『第4の波 大前流「21世紀型経済理論」』より一部抜粋・再構成

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