藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

株価の動きを気にせず株主優待ゲット!「つなぎ売り」を使った“優待タダ取り”のやり方

3月は株主優待を出す企業が最も多い時期(写真:イメージマート)

3月は株主優待を出す企業が最も多い時期(写真:イメージマート)

 株式を保有することで、お得なサービスを受けられたり、商品券やモノをもらったりすることができる株主優待。優待の権利が発生する日の前後は株価が上下しやすいが、その影響を受けにくいもらい方がある。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第34回は、「株主優待をお得にもらう方法」について。

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 3月は1年のうちでもっとも優待を出す企業が多く、ざっくり700社以上にのぼります。ただ、優待目当てで株を買いたいと思っても、今のような荒れ相場だとちょっと怖いと感じる人も多いことでしょう。そこで、値下がりリスクを取らず、優待の権利をがっちり取る裏技を紹介しましょう。

優待をもらうためには?

 まずは基本的なことから説明します。優待をもらうためには、“この日さえ株を持っていればいい”という日があります。それを「権利付き最終売買日」といいますが、これは権利が確定する権利確定日の2営業日前。3月の権利確定日は3月31日ですから、3月29日が権利付き最終売買日になります。これは配当も同じで、この日に株を買って、翌日売ったとしても、優待・配当の権利はもらえますので、翌日に株価は下がりやすくなります。優待はほしいけど、翌日の株価下落はいやだなーというジレンマを解消してくれるのが、これから紹介する信用取引を使った「優待タダ取り」です。

「優待タダ取り」のしくみ

 正確には、ただで優待がもらえるわけではなく、手数料など多少のコストはかかります。手順をお伝えしましょう。

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