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《WBC運営の裏側》「侍ジャパン」が優勝も結局は米国が大儲けする「いびつな大会構造」

次回大会は2026年(時事通信フォト)

次回大会は2026年(時事通信フォト)

「試合会場では大谷選手やダルビッシュ選手のレプリカユニフォームも飛ぶように売れていましたが、それだって肖像権のあるWBCIが利益のほとんど持っていくのでしょう。盛り上がれば盛り上がるほど主催者が儲かるといった構図です。“ワールド”と冠するからには、アメリカが出場しないと大会が成立しない。そんな足元を見るかのようなかたちで開催が決まり、そのときの“不平等条約”のまま、大会が継続しているという状態なのでしょう」

 実際に『日本プロ野球選手会』のオフィシャルサイトでは2011年頃から《選手会の主張》として、主催するWBCIの問題点を一貫して指摘し続けている。同サイトによると、そうした主張の目的として〈次世代のプロ野球選手の育成や日本野球のさらなる普及、発展につなげることを目指しています〉といった内容を掲げてきた。

「日本だけじゃなくて韓国もそうだし、台湾も中国も、そのほかの国もどんどん野球を大好きになってもらえるように、その一歩として優勝できたことがよかった。そうなることを願っている」

 こうした「いびつな大会構造」のなか、大谷は世界一を達成した直後にこのようなコメントしている。多くの課題を残しながらも、次のWBCは2026年に開催される見込みだ──。

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