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今どきのランドセル事情、女子の「赤」は少数派に? 「いろいろ選べて羨ましい」と親世代の本音

今どきのランドセル事情に親世代の本音は?(イメージ)

今どきのランドセル事情に親世代の本音は?(イメージ)

 ランドセルといえば、かつて男の子は「黒」、女の子は「赤」が定番で、それ以外の選択肢を取りづらい風潮があったが、それも今は昔。現在は男女問わず、ランドセル選びの多様化が進んでいる。

 セイバンが2023年4月入学者向けに実施したランドセルの人気カラーの調査によると、男の子はブラック系が63%でトップ。次いでネイビー系13%、ブルー系6%と続いた。一方、女の子のトップはパープル系が27%、次いでピンク系24%、かつての定番カラーであった赤系はわずか7%と少数派だった。さまざまな色やデザインが登場し、選択肢が多い時代になり、親世代は「羨ましい」と素直な本音を明かす。

30年前、水色のランドセルで「変わり者」扱い

 メーカーに勤める30代女性・Aさんは、登下校する小学生たちの色鮮やかなランドセルに目を奪われると同時に、過去のつらい記憶がよみがえる。

「女の子だとパープル、ピンク、水色も多く、見ていて微笑ましくなります。私が小学生だった頃は、ピンクや水色は超がつくほどの少数派。クラスに一人いればいい方でした。実は私は水色だったのですが、軽く『変わり者』扱い。『おい水色』なんて言葉も浴びましたし、小学校時代はずっと居心地が悪かったです」(Aさん)

 Aさんは、「自分で水色のランドセルを選んだのかどうか、覚えていない」というが、「水色はたしかに好きだったので、多分私が選んだのでしょう。割と子供の意見を尊重してくれる家庭だったので、親が良かれと思って買ってくれたんだと思います」と振り返る。しかし、それが原因で性格にも変化があったという。

「お気に入りの色なのに、さんざん好奇の目で見られたことで、内気になった気はします。卒業してからも、常に自分が“普通”かどうか気にしていたように思います。今の子はそういう思いをしなくて、堂々と自分の好きな色のランドセルを背負えるのかなと思うと、シンプルにいいなあと思います」(Aさん)

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