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【注目銘柄】ビューティガレージ:プロ向け理美容商材通販の最大手

ビューティガレージ(3180):市場平均予想(単位:百万円)

ビューティガレージ(3180):市場平均予想(単位:百万円)

企業概要

 ビューティガレージ(3180)は、プロ向け理美容商材通販の最大手企業。

 理美容室、ネイル、アイラッシュ、エステ、リラクゼーションなど各種サロン向けに、理美容機器や化粧品の販売、店舗設計、また開業支援や集客支援などを提供しています。

 運営するプロ向け美容商材卸売ECサイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」は、300万超アイテムを取り扱う日本最大のプロ向け美容商材サイトです。現在、1000社を超えるメーカー・ブランドが出品し、53万人以上が登録しています(2022年4月末時点)。なお、主要KPIであるアクティブユーザー数は増加の一途を辿っており、2010年4月期期末の2.6万口座から足元2023年1月末には15.7万口座と、13年で6倍になっています。

 このECサイトを軸に、全国主要都市をカバーするリアル拠点、および業界最大規模のロジスティクス機能(東日本:20,460㎡、西日本6,600㎡)を有することで、OMO型(オンライン × オフライン)のビジネスモデルが構築されています。

注目ポイント

 業績は好調。店舗設計事業が人員不足による受注減で大幅減少となりましたが、主力の物販事業と急成長しているその他周辺ソリューション事業の好調でカバーしています。主力の物販事業では、消耗品ビジネスの拡大によってストック型収益構造への転換が進んでおり、またコスト管理も奏功していることから、大幅増収増益となっています。

 また足元では大手メーカーの人気ブランドの取扱いが増えており、品揃えだけでなく、同社の信用力も増していることが示されています。大手メーカーの登録が増えればそれに倣うメーカーも出てきます。そうすると自然と利用するサロンも増え、売上基盤が拡大していく、そうした好循環が生まれていることは注目点です。

 中長期的な見通しも良好です。同社は業界の古い慣習に風穴を開けた、インターネット美容商材卸のパイオニア企業です。その面でMonotaroの理美容業界バージョンとも言え、業界では特殊で確固たるポジションを確立しています。そのポジションによって業界のデジタル化の恩恵を大きく享受することができています。美容業界の商材卸はEC化率がいまだ20%程度と低く、市場の拡大余地も同社の成長余地も大きく残されています。

 事業好調によりキャッシュフローも良好で、営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローともにプラスで推移しています。利益剰余金も積み上げられており、2023年1月末は前期末から12%増となっています。2023年1月末時点、約13億円の借入がありますが、現金等に26億円を保有しており、これを考慮すると実質無借金となります。また自己資本比率は53.3%、流動比率は2.38倍と支払い能力も十分で、全体として健全な内容となっています。

 株価は、PER28倍と高く評価されていますが、これまで創業来増収増益を続けてきた実績や健全な財務と事業拡張の順調さ、市場成長余地を考えると、一概に高すぎるということはないと思います。

【プロフィール】戸松信博(とまつ・のぶひろ):1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。

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