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スマパチ“本命機”登場でパチンコ業界はどう変わる? 実質的に出玉上限突破する「Cタイム」も搭載

スマパチの登場はパチンコ業界にどんな影響を与えるのか(イメージ)

スマパチの登場はパチンコ業界にどんな影響を与えるのか(イメージ)

 パチンコ玉を触ることなく遊技できるパチンコ機“スマパチ”こと「スマートパチンコ」が、2023年4月に全国のホールでデビューした。なかでも前評判の高かった京楽産業の『ぱちんこ 新・必殺仕置人S』が4月23日に全国導入され、注目を集めている。

 メダルを使わないパチスロ機“スマスロ”こと「スマートパチスロ」が導入されたのが2022年11月。それまでホールで稼働していた6号機と呼ばれる機種より出玉スペックが高く、かつメダルを触らないでいいという利便性さで大きな話題となった。

 さらに、往年のヒット機種をスマスロ版として復活させた『スマスロ北斗の拳』が4月3日に導入されると、全国のホールで高稼働を記録。久々にパチスロ業界が盛り上がりを見せている。 そんな『スマスロ北斗の拳』と時を同じくしてホールに登場したのがスマパチだ。

 スマパチ第1弾として4月3日には三洋物産の『e聖闘士星矢 超流星 CliMAX349』、4月17日からは平和の『eルパン三世 THE FIRST「スマパチ」』が導入された。そして、4月24日のデビューとなったのが『ぱちんこ 新・必殺仕置人S』だ。パチンコ・パチスロ事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏が説明する。

「『e聖闘士星矢 超流星 CliMAX349』や『eルパン三世 THE FIRST「スマパチ」』は、旧機種のスマパチバージョンといった形のスペックだったことにくわえ、『スマスロ北斗の拳』に世間の注目が集まったことの影響もあり、そこまで大きな話題にはなりませんでした。

 しかし、『ぱちんこ 新・必殺仕置人S』は最初からスマパチ向けに開発された機種として事前のホール関係者からの前評判も良好で、“本命機”としてかなり注目度が高かった。昨年11月のスマスロ登場以降、“パチスロは盛り上がっているけど、パチンコはイマイチ”という雰囲気がありましたが、そこに一石を投じる機種になるのではないかと、大きな期待が寄せられていました」(藤井氏、以下「」内同)

スマパチの特徴となる「Cタイム」

 そもそもスマパチとはどのような仕組みなのか。

 通常のパチンコでは、台の左側にある“サンド”と呼ばれる機械に現金を入れて、台にある貸出ボタンを押すと台の上皿と呼ばれる場所にパチンコ玉が出てきて、それを打ち出して遊技する。そして、入賞口に玉が入って払い出しを得ると、上皿もしくは下皿にパチンコ玉が出てくる、という仕組みだ。

 スマパチでは、サンドと同じ場所にあるスマパチ専用ユニットに現金を入れ、その専用ユニットの貸出ボタンを押すと、パチンコ台に持ち玉がデジタル表示。その状態で玉を打ち出すと、デジタル表示される持ち玉が消費されていくという仕組み。入賞口に玉が入ると払い出しは、自動的にデジタルで加算表示される。パチンコ玉を打って遊技するというのは変わらないが、ユーザーがパチンコ玉に触れることは一切ないのが大きな特徴だ。

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