遺言書AIのページ(ホームページより)
遺言書AIは無料のサービスで、「自動プログラムが作るだけだから、料金を取る必要がないんです」と岡氏は続ける。
「もちろん、正式な遺言書とするには、自筆証書遺言ならPDFにある文言を紙に手書きする必要がありますし、公正証書遺言とするなら公証人に作成してもらうことになります。個人が公証役場に持っていくのはハードルが高いので、3万円で紹介するなどのサービスは提供しています」
そう話す岡氏は遺言書AIを使う意味についてこう考えている。
「エンディングノートなどよりも、一度、遺言書を書いてみるほうがどんな対策が必要かを捉えやすい。生前贈与を継続的にやって現金を減らしたほうがいい、といった相続税対策を考えることにもつながる。遺言書は何度でも書き直せるので、まずは一度気軽に作ってみる。そこから相続対策が始まるのです」
最新技術の活用によって、相続をより賢く進められるようになるかもしれない。
※週刊ポスト2023年8月11日号