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投資

金価格高騰の陰で銀価格も5年で2倍に 注目集まる「銀投資」、金と銀の値動きはどう違うのか

銀の値動きにはどんな特徴が?(写真:イメージマート)

銀の値動きにはどんな特徴が?(写真:イメージマート)

 岸田文雄首相は訪問先のニューヨークでは日本への投資を呼び掛け、国内では「貯蓄から投資へ」の掛け声を強めている。株式投資や投資信託のみならず、高騰が続く「金(ゴールド)」への投資なども注目も集めている。あまり経験のない人は「金」のような商品市場には手を出しにくいと感じるかもしれないが、そうしたなかで比較的初心者向きとされるのが「銀(シルバー)投資」なのだという。

 日本貴金属マーケット協会代表理事・池水雄一氏の話。

「『金』の国内小売価格はこの5年で2倍になりました。一方、『銀』の価格も金同様に、この5年で約2倍になっている。銀の国内小売価格は5年前に1g当たり60円台でしたが、現在は120円台まで上昇しています。直近1年で見ても、銀価格は約2割上昇しており、金に引けを取らない投資商品になっていると言えます」

 銀投資の魅力、メリットは、「金よりも非常に少額からでも始められること」と池水氏は言う。

「銀は(同じ貴金属の投資商品である)金と連動し、ほぼ同様の値動きをする傾向が見られます。その一方、1g当たりの価格で比較すると、現在の銀価格は金価格の約80分の1。金よりもはるかに安い値段で買えるため、米国では『貧者の金(Poorman’s Gold)』と言われています。金価格が上昇するなか、米国の個人投資家にも銀に注目する人が多い」

 さらに、「銀は今後も上昇の可能性が期待できる」と池水氏は指摘。

「金の需要が宝飾・投資用が圧倒的であるのに対し、銀は産業用需要が半分を占めるのが特徴。現在は特に、太陽光発電パネル用需要が毎年10%を超える伸び率となっていることなどを背景に、年々需要が着実に増大。一方で、銀の供給量は増えておらず、2019年以降は供給不足の状況が続き、今後さらに需要の増加に供給が追いつかない状況が顕著になると予測されています」

 銀価格は供給不足を要因に、今後も長期的に値上がりしていく可能性が高いという指摘だ。

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