スタートまで1か月を切った「新NISA(少額投資非課税制度)」。投資で得た運用益や配当金には約20%の税金がかかるが、それが一定額まで非課税になる制度だ。
運用益が非課税になるメリットは大きく、やり方次第では大幅な節税が望める。非課税枠をフル活用すると、制度を使わない場合に比べて100万円以上の節税も目指せる。
現行のNISAは「つみたてNISA」と「一般NISA」に分かれているが、新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」となり、併用が可能に。年間投資枠の上限もつみたて枠が40万円から120万円に、成長枠が120万円から240万円に増額される。
ファイナンシャルプランナーの藤川太氏(家計の見直し相談センター代表)が解説する。
「新NISAは非課税保有期間が無期限となるのが大きい。そして、非課税保有限度額は1800万円(うち成長投資枠は1200万円)に拡充されます。また、非課税枠を使い切っても、保有する金融商品を売却すれば、その分の枠が翌年復活するので、使い方次第では、生涯にわたって非課税メリットを享受できます」
その非課税枠を最大限活用するにはどうすればいいのか。試算とともに解説する。
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