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【高額当せんの使い方を考える】宝くじ1.5億円当せん者「派手な振る舞いは控えていたが、4年でなくなった」

宝くじの高額当せん金をどう使うか(写真/AFLO)

宝くじの高額当せん金をどう使うか(写真/AFLO)

 人生はそんな甘くないと思いつつも、毎年宝くじで億万長者が生まれているのも事実。現在発売中の年末ジャンボ宝くじなら、1等前後賞合わせて10億円(発売は12月22日まで)。今年は1等7億円が23本、1等前後賞の1億5000万円が46本、2等1000万円が184本。当せん発表は12月31日で支払いは2024年1月9日に始まる。次が自分ではないと誰が言えようか。ただ、高額当せんに浮かれて金遣いが荒くなり、破産してしまうケースは少なくない。

 1996年の年末ジャンボで1等・前後賞合わせて1億5000万円を当てた香川県在住のライフコンシェルジュ・蔵間雄土さんは、当せん金の1億5000万円は「4年でなくなった」と明かす。

「高価な買い物は100万円ほどの腕時計くらい。以前よりスナックや飲み屋に行く頻度も増えましたが、一回の支払いは1万?2万円程度です。大金が入ったことが知られないよう高級外車や高級ブランドを買うような派手な振る舞いは控えていました。それでも金は消えましたね」

 なぜか。

「散財するよりも“もっと増やしたい“と考えて、株式投資に回したのが失敗でした。株に詳しい知人にアドバイスを求め、まず5000万円ほどを投資しました。最初は順調に儲けていたのですが、途中から損失が増えてきて、その分を取り戻そうとさらにお金を突っ込んでいった結果、1億5000万円がパーになりました」(蔵間氏)

 2019年1月に初夢宝くじで1等1億5000万円を当てた京都・蓮久寺の住職、三木大雲氏は全額を「お寺のため」に使い切ったと話す。

「本堂の改修に加えて、家4軒分の土地を買って駐車場にし、トイレを綺麗にしました。1億5000万円では足りなかったので、いまはそれなりに借金がある状態です。でも私利私欲のために使っていないので後悔はありません。改修費用の半分以上を仏さんが持ってくださったと思っています」

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