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【日本株週間見通し】FOMCなど控え日経平均は神経質な展開が予想される

 12月に入り米国株高との連動性が弱まっており、引き続き為替の動向が日経平均の動向を左右してくる可能性が高い。8日にマドを空けて下落した日経平均は2週間で1300円を超す下げを見ていることから短期的な自律反発への期待もある。一方、32000円から31000円の水準は、10月30日の安値30538.29円からの出戻りの過程で、こちらもマドを空けて急伸したゾーンにあたることから上にも下にも振れやすく、短期スタンスの視点からは機動的な投資姿勢が求められてこよう。

 全般相場が落ち着きを取り戻すまでには、企業が発表するリリースなどを手掛かりとした個別株物色が中心となりやすい。全般、手掛かり難のなか、14日に転職サイト「ビズリーチ」を手掛けるビジョナル<4194>がプライム市場へ上場市場を変更する。また決算発表では、Vチューバ―事業を展開するANYCOLOR<5032>が14日に2024年上期決算を、業務用食品の神戸物産<3038>は15日に2023年10月期通期決算発表を予定している。また、今週は4銘柄のIPOが予定されていることを踏まえると中小型株にも関心が向きやすいタイミングだ。このほか、海外旅行関連、食品メーカー、100円ショップなどを展開する小売企業など円高メリット株に関心が向かう可能性もある。

 今週は12日に11月国内企業物価指数、13日に12月調査日銀短観、臨時国会会期末、14日に10月機械受注が予定されている。海外では、12日にFOMC初日、米11月消費者物価指数(CPI)、13日はFOMC最終日でパウエルFRB議長会見(経済見通し発表)、米11月生産者物価指数(PPI)、14日はECB定例理事会(ラガルド総裁会見)、米11月小売売上高、15日は中国11月工業生産、中国11月小売売上高、米12月NY連銀製造業景気指数、米11月鉱工業生産、米11月設備稼働率がそれぞれ予定されている。

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