食品と違って腐らないため、ストックしておきやすいのが消耗品。セール時にはまとめ買いした挙げ句、ついつい買い過ぎてしまう人も少なくないだろう。確かにまとめ買いをすれば値段的にはお得になるものの、結果的に後悔する場合もあるようだ。そうした人たちに失敗談を聞いた。
在庫は何個あってもいいと思っていた
不動産会社勤務の30代女性・Aさんは、値引きに弱く、まとめ買いするクセがあった。
「ポイント○倍、アプリのクーポンで○%引きなど……、お得感があるとつい、まとめ買いしてしまうんですよね。家にまだあったような気がするけど、腐らないものなら、何個あってもいいし、ストックしておけばなくなった時に困らないわけですから、安い時にまとめて買うのは得しかないと思っていました」
その考え方を改めることになったのはごく最近のこと。液体洗剤と柔軟剤についてふと違和感を覚えたという。
「お気に入りだったはずなのに、洗浄力がイマイチな感じがしたこと、そして決定的だったのは香りの嗜好の変化でした。あんなに好きだったはずの香りでしたが、しつこく感じるようになり、イマイチ使う気が起きなくなりました。
結局、ストックしたものを使い切らないまま、別の商品を購入しました。家に残ったストックはもったいないので、友達にあげました。好きな香りだったら、気分で使い分けられたのに……。まとめ買いもリスクがあるんだと身をもって知りました」(Aさん)