家計

縁起を担いだ「新春の財布買い換え」で失敗した人たち 「金運重視で選んだけど使いづらい」「コンパクト財布に落とし穴」「いいものを長く使いたい」

ハイブランドを大切に使う姿に「かっこいい」

 不動産会社勤務の30代女性・Cさんは、「財布は毎年買い替えるもの」と思い込んできたが、今年は買い替えない予定だ。

「毎年、年始って『財布を買い替えましょう』みたいな情報や雑誌記事なんかをよく目にするし、実際『毎年替えるといいらしいよ』というふんわりした噂で、なんとなく私も社会人になってから毎年財布を替えていました。

 そして数年前からは、年末のボーナスで翌年から使うハイブランドの財布を買うのが自分のなかで恒例になりました。新作情報をチェックしたり、今回はこのブランドの長財布、今回はこっちのブランドの二つ折りといったように、いろいろなブランドの財布を買ってきたものです」

 転機となったのは1年前。同僚で「財布は成人になった時に両親からもらったハイブランドのものを15年使っている」という人の話を聞いたことだという。

「ハイブランドって、やっぱり質がいいからそれだけ長持ちするんだということを知りましたし、ものを大切にしている同僚の姿がかっこいいなと……。とっかえひっかえしている自分が急にムダなことをしているように思えてしまい、これからは長く使おうと決意しました。

 もちろん毎年買い替える人がいてもいいと思いますし、いろんなブランドを知ることができたのは楽しかったんですが、自分が毎年替えなくちゃいけない理由は何もないことに気がついてしまいました。今年は買い替えませんし、過去のまだまだ使えるハイブランド財布がいっぱいあるので、当分財布は買わずに済みそうです」(Cさん)

 縁起や金運を意識して買い替えても、結果は未知数だ。使う機会が多い財布だからこそ、後々も納得できるように選びたい。(了)

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