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【Z世代に「#自然界隈」が浸透中】若者たちはなぜ自然に惹かれるのか? 「スニーカーならそのまま山に行ける」とファッショントレンドとも好相性

Z世代に「#自然界隈」がじわじわ浸透(写真:イメージマート)

Z世代に「#自然界隈」がじわじわ浸透(写真:イメージマート)

 2024年、Z世代の若者たちのあいだでじわじわと浸透しているSNSのハッシュタグがある。それが「#自然界隈」だ。山や川や海、公園など自然スポットに足を運び、大自然を満喫する様子や、キャンプ用品を揃え、友人や恋人と一緒に楽しむ姿をTikTokやインスタグラムにアップする若者が増えているという。

 なぜ、若い世代が「自然」に惹かれるのか。「#自然界隈」のタグを使ったことがあるという、Z世代の若者に話を聞いた。

趣味がなくても手を出しやすいハードルの低さ

「#自然界隈」のコンテンツの代表格がキャンプだ。都内でバンド活動をしている男性・Aさん(25歳)は、お金がない若者でも楽しめる「今っぽい趣味」としてキャンプブームを挙げる。

「キャンプとかピクニックとか、そういう自然っぽいことするのが流行っていますね。実際に、ハッシュタグ『#自然界隈』がバズっていて、山とか川とかに行ってのんびりしている様子を投稿したりする子も増えてます。運動が苦手なインドア派でも楽しめるし、めちゃくちゃ安価な遊び方からお金をかけて追求するやり方まで幅があるので、人を選ばない点も流行している要因だと思う。

 正直、『推し活』ブームに乗れなかった人、あるいは無趣味の人でも新しい趣味として手を出しやすいんですよ。たとえば、昔だったらデートするときに高級な店にご飯を食べに行ったりしたかもしれませんが、今はそんなお金がない若者が多いですよね。またアクティビティでいえば、昔はサーフィン、スノボ、ロードバイクとかが流行っていたと思いますが、こういうスポーツはコンスタントな努力と投資が必要なので、やっぱりハードルが高い。

 かわりにキャンプだと、1万円投資すればそれなりに楽しめるし、長期的に見るとランニングコストも低い。また、YouTubeを見ればすぐに始められる。能動的に努力しなくていいのでハードルが低いんだと思います。体験消費もできるから、思い出も作れる、エモい。ちょっと大人になれた気がしますし。そういうのが“今っぽい”のでは」(Aさん)

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