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【衰退する「商店街」が復活】買い物の場だけでなく「福祉の場」にして売上もアップ 東京・小金井「けやき通り商店街」の挑戦

アプリを使った“けやき通りdeかくれんぼ”というイベントを開催

アプリを使った“けやき通りdeかくれんぼ”というイベントを開催

 使うのは一般社団法人セーフティネットリンケージが開発した「みまもりあいアプリ」だ。家族や施設管理者からの捜索依頼と、コールのあった場所から半径5km以内にいる協力者を結ぶスマホアプリである。

「2017年11月に、このアプリを使った“けやき通りdeかくれんぼ”というイベントを開催しました。商店会長の私、西岡真一郎小金井市長(当時)、消防団長さんなどが“迷子役”をやり、訪れた人たちのスマホに捜索依頼を配信。声掛けをしてもらうという内容です」(同前)

 この試みが、東京都主催の第14回東京商店街グランプリの優秀賞を受賞した。

“けやき通りdeかくれんぼ”は東京都主催の第14回東京商店街グランプリの優秀賞を受賞した

“けやき通りdeかくれんぼ”は東京都主催の第14回東京商店街グランプリの優秀賞を受賞した

それぞれの課題を打ち消し合う場所

 他にも交流会でのミーティングで様々な課題が見えてきたという。

「たとえば、駅近くのビルのなかにある保育園や幼稚園は園庭がない。そこで、私が店で使う野菜などを栽培するために借りている駅近くの農地の一部を開放して、園の子供たちに使ってもらえるようにしました」(益田氏)

地域住民との信頼関係が築かれる様々なイベントを開催

地域住民との信頼関係が築かれる様々なイベントを開催

 こうした取り組みが、現在では都が委託して一般社団法人が運営する「わくわく都民農園小金井」として広がっている。

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