森口亮「まるわかり市況分析」

【5月に“最悪の6ヶ月間”が始まる?】2024年「米大統領選挙サイクル」と「季節性」アノマリーを意識した投資戦略

11月の米大統領選挙が株式市場にどう影響するか(ドナルド・トランプ氏。AFP=時事)

11月の米大統領選挙が株式市場にどう影響するか(ドナルド・トランプ氏。AFP=時事)

 年初から日本株の騰勢が続き、株式投資への注目度が日増しに高まっているが、一方で過熱感も警戒されている。今後の市場を見ていくうえで、長期的な相場観をどのように持てば良いか。個人投資家・投資系YouTuberの森口亮さんによる、シリーズ「まるわかり市況分析」。森口さんが注目すべきアノマリーについて解説する。

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 日経平均が1989年12月29日に記録した歴史的最高値(3万8915円)に迫っています。市場には史上最高値の更新を目の当たりにしない限り満足できないという雰囲気が漂っており、勢いに乗って最高値の更新が実現する可能性も高まっています。

 しかし、さらにその先が気になるところです。このような勢いがある時だからこそ、冷静さを保ち、統計に基づく客観的な投資判断を心掛けるべきです。今回は、現在私が注目している興味深いアノマリーを、ジェフリー・A. ハーシュによる名著『アノマリー投資』をもとに紹介します。

【1】大統領選挙サイクル

 まず、大統領選挙サイクルについてです。この理論は、選挙年とその前年にはダウ平均が上昇しやすく、選挙の翌年および中間選挙の年には上昇率が落ち込む傾向にあるとされています。

 この背景には、現職の大統領が再選を目指し、選挙前年に景気を刺激する政策を打ち出すことが多いためだと考えられています。国民の生活が投票日までに向上しているか否かは、選挙結果に大きく影響します。

 しかし、選挙直後は、次の選挙に向けた時間的余裕があるため、しばしば痛みを伴う政策や改革が実施されがちです。また、選挙前に株価を意図的に押し上げた結果として、その後の株価が下落しやすくなることもあります。

 このサイクルを踏まえると、2024年は大統領選挙の年に当たり、選挙に向けた景気刺激策の実施が期待される年です。アメリカの大統領選挙は4年ごとに行われ、2024年の投票日は11月5日に設定されています。

 選挙結果がどう出るかも注目されるところですが、もし株価が上昇を続けた場合、選挙の翌年には株価の反動安に警戒が必要です。

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