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「本当のことを書いたのに…」生徒・教師らが明かす「合格体験記」のリアルな内幕 検閲の実態、明らかな盛り、役立つ活用法

気に入った人のやり方だけマネた

 もちろん、全てが信用できないというわけではない。難関国立大学に現役で合格したMさん(20代/男性)は、気に入った人の合格体験記にあった勉強法をマネして合格をたぐり寄せた。

「中高一貫校なので、1つの上の先輩はほぼ全員、顔見知り。キャラクターも何となく分かるので、『この人の言うことなら信用できるな』という人のものを参考にしました。自分と同じ大学の志望者で、同じぐらいの成績で、得意科目や苦手科目まで同じだった先輩がいたので、その人をフルに参考にしました」

 Kさん(40代/男性)は7度目の挑戦で司法試験に合格した苦労人だが、合格体験記からは具体的な勉強法よりも姿勢を学んだという。

「合格体験記の中には、本当に人生をかけて挑戦して合格を掴み取った人もいて、心が挫けそうになると、そういった人の体験記を読み返していました。ハッピーエンドの映画を見るような気持ちですね。

 勉強法は本当に人それぞれですが、私はそれを“どんなやり方でも合格出来るんだ”と解釈して、最後まで自分が考えたやり方を貫きました。どうせ合格に近道などないのですから、気に入ったところだけ参考にするぐらいが丁度良いんじゃないでしょうか」

 書く側にまわる日を想像しながら読むのも、1つの活用法かもしれない。(了)

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