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【大きな負担に学生たちの悲鳴】出席代わりに毎回の課題提出 ポストコロナでもコロナ禍時代の評価スタイルが続く大学講義の実態

課題の提出期限も提出方法もバラバラ

 学生の声も聞いてみよう。都内の有名私立大学に通い、3年留年した末、ようやく今年の3月に大学を卒業したという男性Bさん(20代)は、こう話す。

「コロナになって僕の学生生活は本当に大きく変わりました。コロナ前は、授業に出て、授業時間内にリアペ(リアクションペーパー)を出すだけでよかったんです。それがコロナ禍になってから、オンライン授業になり、課題提出の方法が大きく変わりました。たとえば、『何日までに課題を提出してください』と言われて、オンラインの提出フォームに出すというのが多かったですね。

 厄介なのは、同じ曜日の授業であっても、授業によって、授業動画が公開される日程がバラバラ、提出期限もバラバラだったこと。提出方法の形式も一本化されておらず、大学のポータルサイトを使うものもあれば、Googleフォームで提出という場合もあった……。

 僕は病院でADHDと診断されているのですが、この変化についていけず、注意散漫になり提出が困難になったんです。その結果の3留です。コロナ禍が明けて、キャンパスに通うようになって、ようやく残りの単位が取れました」(Bさん)

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