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【大きな負担に学生たちの悲鳴】出席代わりに毎回の課題提出 ポストコロナでもコロナ禍時代の評価スタイルが続く大学講義の実態

教授との距離感が掴めないまま重なる苦労

 別の私立大学に通う4年生のCさん(20代男性)は、1年生の頃にオンライン授業、2年生から対面講義になったという。新入生の時点で教授との距離感が掴めず、コロナ禍が終わった現在も「その溝は埋まりづらい」と話す。

「オンラインでの課題提出という方法が、大きな負担に感じています。たとえば、授業後に課題を提出しようとする際、教授によっては『授業の翌日から提出可能』と期限を設定することがあります。そうすると、授業後すぐに回答することができず、課題提出のスケジュール管理が困難になります。

 しかも、1年生の頃に先生と直接に顔を合わせる機会がなかったので、今でも教授との心理的な距離感があるように感じます。1年生で右も左もわからなかったときは、教授への相談もしづらかったですね。メールアドレスを公開していない教授もいて、大学ポータルサイトでしか連絡が取り合えないというパターンもありました」(Cさん)

 Cさんの大学ではポストコロナの状況でも、課題提出方法や成績評価の方法は変わっていない授業が多いという。

「コロナ禍が終わったのに、課題提出の方法だけ慣例化してしまっていると思います。対面授業の後に、『はい、じゃあ今日のリアクションはポータルで課題提出してください』と指示される。毎回毎回、課題を提出しないといけないので、負担が大きいんです。1限、2限の授業の課題を昼休みにご飯を食べながらこなすので、友達とワイワイ話す暇もない。

 コロナ前に卒業した兄に話を聞いたところ、『俺の時代は出席確認のみ、レポート100%、テスト100%という授業もたくさんあったよ』と言われました。オンライン授業のためにやむなく作られた課題提出のルールのはずが、現在でも継続的に運用されていることに違和感を覚えます」(同前)

 対面授業が再開し、かつての賑やかさを取り戻している大学キャンパス。しかし、「コロナ禍」の課題提出の方法が、見直されないまま続き、学生たちに大きな負担となっている面もあるようだ。

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