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【悠仁さまと東大推薦入試】一流学者との共同論文に「特権」批判は妥当なのか 推薦入試の現場を取材して見えてくる別の風景

推薦入試の提出物には「大人の手」が入る現実

 さて、一般の受験生が推薦入試を受験する際も、提出する書類などに「大人の手」が入るのは普通のことだ。いや、手が入ってないものはほとんどないはずだ。

 大学に提出するレポートやプレゼン資料、志望理由書(エントリーシート)には大抵、大人の添削が入っている。特に今は推薦対策の塾が進化しているため、見事なまでの完璧なレポートや志望理由書が提出される。推薦塾の中には探究学習の指導もするところもあるから、実績として提出される論文にも実は大人の手が入っていることもある。

 では、一流の研究者と共同で論文を執筆された悠仁さまと、大人の手を借りて提出書類を作っている一般の受験生はどう違うのか。次回、言及していこう。

第2回につづく

【プロフィール】
杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ)/ノンフィクションライター。2005年から取材と執筆活動を開始。『女子校力』(PHP新書)がロングセラーに。『中学受験 やってはいけない塾選び』(青春出版社)も話題に。『中学受験ナビ』(マイナビ)、『ダイヤモンド教育ラボ』(ダイヤモンド社)で連載をし、『週刊東洋経済』『週刊ダイヤモンド』で記事を書いている。

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