新業種が参戦か
スポンサー企業にとって大谷の活躍は絶大な宣伝効果を生み、株価まで上昇させる“大谷景気”が話題だが、一方で難しい事情もあるという。スポーツメーカーの関係者が声を潜める。
「これだけの成績を残すと、契約更新で大幅に契約料が上がるのでは、と心配されています。大谷は基本的に『1業種1社』の契約方針を持ち、昨年にスポーツ用具の契約をアシックスからニューバランスに移した時は、契約金が1ケタ増えたとされます。契約料アップは怖いが、ライバル企業への“乗り換え”も怖いという複雑な事情です」
ある広告代理店の関係者はこう続ける。
「古くから付き合いのあるスポンサー企業には大幅なアップはないという話がある一方、破格の額を積めば同業の乗り換えもあり得るというので、企業側も対応は難しい。エンゼルス時代に初めて起用した三菱UFJ銀行は来年3月で“契約更改”を迎え、契約料が2ケタ億円の水準まで上がるのではと注目されています。
他の企業でも同水準の契約があるとみられているし、今オフは新規契約のオファーが殺到して契約料の相場は現状から倍増するともみられています」
1業種1社のスポンサー収入がどこまで伸びるかは「新業種」との契約がカギだ。別の広告代理店関係者が言う。
「まだ契約がない業種のなかで注目なのは家電メーカーでしょう。真美子夫人と結婚して、愛犬のデコピンと理想の家庭を築く大谷は、メーカーにとってうってつけです」