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家計

お得な生活になるはずが…アラフォー女性たちもハマった「ポイ活アプリ」の沼 「ポイント欲しさにクレカ発行しすぎ」「スマホ見過ぎて肩こり悪化」と後悔

動画の見過ぎで肩こり悪化、整体に行って数千円が飛んでいく

 都内で教員をしている女性・Bさん(36歳)も、今年になってからポイ活にハマりだしたという一人。企業のポイントカードアプリをスマホに追加し、カード払いと併用してドラッグストアのポイントを「二重取り」するといったベーシックなポイ活からスタートした。そんなBさんが“沼にハマった”のがアプリ『TikTok Lite』だった。

「教員をしているので、学生たちのあいだで流行っているものをよく耳にします。そこで勧められたのが、『TikTok Lite』でした。ポイ活もできる軽量版TikTokという感じで、初めはよくわからず、“お友達紹介キャンペーン”でアプリを入れたのですが、ログインしてすぐに数千ポイントが付与されたんです。その後は動画をただ観ているだけでポイントが貯まり、毎日のログインボーナスもあるなど、ゲーム感覚でハマってしまいました。仕事中、移動中、お風呂と、しょっちゅうスマホをいじっていましたね。

 1週間ほどで数百円分のポイントが貯まり、それをある企業のポイントに換金できました。そこから、暇をみては動画を視聴したり、広告動画を再生してポイントを稼いだりしました。広告内で紹介された別の会社のポイ活アプリもダウンロードしてしまい、知らないうちに日常がポイ活中心に(苦笑)。どれだけ時間を使っても、たった数百円にしかならないとわかっているのに、抜け出せないんですよね」(Bさん)

 スマホを見続ける時間が増えたこともあってか、Bさんの体調は悪化。肩こり、首こり、偏頭痛といった症状が出てきたという。

「さすがにもう若くないなって思いましたね(笑)。スマホアプリに熱中することがなかったのに、急にポイ活に夢中になって、結局身体の不調を感じるようになりました。目がかすんだり、肩こりが悪化したり。それで整体やヘッドスパに行き、数千円が飛んでいくんです(笑)。

 そもそも、せっかく貯めたポイントも、ちょっと外でカフェに行ったり、ドラッグストアで買い物をしたら一瞬でなくなってしまう。ポイ活はポイントが目に見えて増える喜びがあるのですが、その対価に時間と労力を使うので、おどらされないように注意が必要ですね。数百円を貯めるのに必死になるのもいいけど、それより減らさないための努力をすべきだと、遅ればせながら気がつきました(笑)」(同前)

 ポイントがザクザクと貯まっていく快感や、換金して幅広い用途で活用できる利便性など、ポイ活に魅力を感じている人は多いだろう。しかし、ポイ活アプリに夢中になりすぎるのも考えものということか。

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