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為替相場 円以外の通貨では米ドル高基調が鮮明に

2017年3月6日 7:00

 トランプ大統領は本音では中国だけでなく、ドイツも貿易不均衡国として攻撃のターゲットにしたいところだが、ユーロはヨーロッパ全体で使っている共通通貨のため、積極的にはユーロ高圧力はかけてこないと思われる。

 米ドル金利は上昇傾向、ユーロ金利は緩和傾向でステイのため、金利差が拡大していく方向にある。金利のより高い方に資金が流れると考えれば、ユーロ/米ドルは素直にユーロ安・ドル高方向に進むだろう。

 英ポンド/米ドルや豪ドル/米ドルも売る戦略が生きるが、世界最大のメジャー通貨ペアであるユーロ/米ドルを売るのが一番わかりやすく、手堅いといえる。

 ユーロ/円、英ポンド/円などのクロス円(米ドル以外の通貨と円の通貨ペア)については、私は円高傾向でみており、総じて売りと判断する。

 クロス円の代表であるユーロ/円は、米ドル/円とユーロ/米ドルの掛け算で決まる。トランプ政権が米ドル/円に売り圧力をかけて下落方向に進み、ユーロ/米ドルが金利差などを背景に下落していくならば、ユーロ/円も下落していく。クロス円でトレードしたいならば、ユーロ/円を売っていくのがよりローリスクでリターンも望めて効率的だろう。

 ユーロには、欧州政治リスクへの警戒感も付きまとう。ヨーロッパでは3月中旬のオランダ総選挙を皮切りに、4~5月にかけてのフランス大統領選、秋のドイツ連邦議会(下院)総選挙と今年は重要な国政選挙が控えている。

 反移民・反EU(欧州連合)を掲げる極右政党、ポピュリズム(大衆迎合主義)政党がヨーロッパで勢いづいており、彼らが選挙で勝利したり、議席数で勢力を拡大したりすれば、リスク回避でユーロ売り、円買いの動きが加速するだろう。不透明感漂う欧米の政治の動向には、くれぐれも注意してほしい。

※マネーポスト2017年春号

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