趣味や特技を生かして始められる「一芸副業」
一芸を極めて“スキマ評論家”デビューも
日本で唯一の“カラオケ評論家”として活動する唯野奈津実さんは、趣味を生かした“スキマ評論家”になれば、誰でも副業が始められると解説する。
「私は15年以上前からカラオケ評論家を名乗っています。カラオケ好きが高じて、初めは『まぐまぐ!』というメールマガジン配信サイトでカラオケ上達法の記事を配信していました。最初の購読者はたったの2~3人でしたが、最終的には登録者数が1万人以上にまで到達しました」
プロが配信しているメルマガよりも登録者数が増えたことで自信を持った唯野さん。以降、カラオケ評論家を名乗り、カラオケの機種から店舗情報まで幅広く発信しているうちに、本の執筆やテレビ番組出演の依頼が舞い込むようになった。
唯野さんによると、こうしたスキマ評論家はいまの時代こそ需要があると話す。
「SNSが発達し、誰でも簡単に情報発信ができるようになりましたし、ニッチなものにこそ需要があることがわかりました。ですから、“○○評論家”は名乗ったもの勝ちです。ただし、“スマートフォン評論家”や“アニメ評論家”などのメジャーすぎる題材は競争相手がたくさんいるので選ばれるのは難しい。あまり人が選ばない“スキマ”題材に勝機があります」
たとえば、アイスマン福留さんは“コンビニアイス評論家”を名乗り、2010年頃からポータルサイトでコンビニアイスのレビュー記事を公開。その後は日本アイスマニア協会を立ち上げ、アイスクリームメーカーの協賛を得てアイスクリーム万博を開催している。好きが高じて成功した事例といえよう。