来年11月の中間選挙まで上昇相場は期待できない?
昨年8月5日の史上最大の暴落は、翌日には大きく反発するなど一時的なものだったが、「今回は次元が違う」という。
「2020年のコロナショックでも、2008年のリーマンショックでも、最終的にはFRBが金融緩和策を打ち出すなど、当局が市場の混乱に歯止めをかけましたが、今回は、トランプ大統領が主導する“人為的”なショックであり、事情が異なる。
トランプ大統領が米国のためになる政策として相互関税を打ち出しており、株価下落を容認している以上、FRBも下手な手は打つわけにはいかない。それこそ米国の栄光を取り戻すためのプロセスと本気で考えているなら、トランプ政権が評価される来年11月の中間選挙まで政策の大きな転換も考えにくく、そこまで本格的な上昇相場は期待できないでしょう。
そう考えると、あと1年半、少なくとも年内は株安局面に変わりはないと見るのが妥当ではないか。トランプ関税が発動され、それが実際に世界経済に悪影響を及ぼすのはこれから。むしろ株安は加速していくと見た方がいい」
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