新入生は「なるべく失敗しないように最短で選びたい」
大学生活への関心度が高い新入生なら、入学前からSNSで熱心にサークルの様子を窺うのは当たり前ともいえる。中学から吹奏楽をやっていて、進学した都内私立大学でも早速、吹奏楽サークルへの入部を決めたモモさん(女性/新1年生)は、自身の経験を踏まえ、「中学高校時代をコロナ禍で過ごした影響もあるのでは」と語る。
「私は中学時代がコロナ禍で、体育祭や修学旅行がなくなったり、吹奏楽の演奏会がなくなったりしました。私自身がそうなのですが、その反動で、コロナで得られなかった“何かに夢中で打ち込むこと”とか、“人と繋がること”に飢えている感じはあります。思い出をつくりたいというか……。
そのうえで、“なるべく失敗しない”サークルなり部活なりを最短コースで選びたい。そういう時に、SNSは便利ですよね。うちのサークルはZoomでも新歓をやっていたのですが、それもコロナ禍以降“当たり前”になった手法だと先輩から聞きました」(モモさん)
大学で自分の居場所がほしくなるのは、今も昔も同じだろう。ただコロナ禍を経て、学生たちはより堅実さを求めるようになり、そこにSNSを使った新歓活動がぴったりマッチしているのかもしれない。