キャンパスライフ、どう過ごす?(イメージ)
大量のビラ配布、“タダ飯”をアピール、体験会の開催など、さまざまな団体が“新歓”こと大学の新入生勧誘に本腰を入れるシーズンが到来した。新歓といえばサークルや部活の存続のため、上級生が新入生を勧誘するものだが、今はSNSを活用し、入学前から新歓活動がスタートしているほか、合格者側からのアプローチも多いのだという。令和における新歓の実態を追った。
ハッシュタグ「#春から○○大学」で新入生に届くように
高校までと異なり、教室に決まった自分の席があるわけではない大学では、友達づくりに悩む人も多い。そんな不安を解消するものとして、入学前のイベント開催に取り組む大学は増えている。
日本最大の学生数を誇る近畿大学は、「近畿大学新入生歓迎ちゃんねる」と称したYouTubeアカウントに各団体の紹介動画を投稿して、新入生からの投票数を競わせて上位団体を表彰するなど、SNS活用にも積極的だ。
近大のほかにも、たとえば桜美林大学では、新歓行事としては異例の2月中旬に「#春から桜美林DAY」という友達づくりイベントを開催、明治大学も3月中に「2025年度新入生1日交流会」として、入学前に新入生同士が交流する機会を設けている。
もちろん、入学前にリアルイベントに参加できる学生は住まいが大学近郊など限られた人たちだろうが、そこで活躍するのがSNSだ。各大学や団体は公式インスタグラムやXなどで「#春から○○大学」というハッシュタグで新入生のもとに情報が届くよう工夫を凝らすほか、“新歓リール”と称して大学生活のリアルを収めたショートムービーも公開、人気を集めているという。