快適だったホールに「軍団」がやってきた
パチンコホールが大手チェーンに買収され、屋号を変えてリニューアルオープンすることは、ユーザーにとってもメリットが大きいように見えるが、なかには不満を漏らす人もいる。神奈川県に住む自営業のBさん(50代男性)はこう話す。
「たまに打ちに行っていた都内のあるホールが、大手チェーンに吸収されて“最近出しているらしい”という噂を聞き、打ちに行ったんです。そのホールは、そこそこ大きな店舗なんですが、規模の割にはお客さんも多くなく、打ちたい機種に座れる可能性が高くて気に入っていました。新機種が導入されたときは、そのホールまで行って打っていたほどです。
それが大手の傘下になってイベントなども打つようになったと聞いて、行ってみたらガラリと雰囲気が変わってました。とにかく若い人が増えていた。それもいわゆる“軍団”っていうやつです」(Bさん)
「軍団」とは、主にパチスロを集団で打つユーザーのこと。高設定台が数多く入りそうなイベントを狙って、各地へ遠征することも多い。
「軍団がイベントに来ると、1人客が高設定台に座りにくくなるんです。しかも軍団の人たちは、一度高設定らしき台に座ったら閉店まで動かなかったりする。私のようなソロユーザーにとっては厳しい存在です。昔だったら軍団が見向きもしないようなホールだったので、快適に打ててたんだけど、大手に買収されて下手に熱いイベントを打つようになって、軍団の餌食になってしまった。出玉で還元してくれるのはいいけど、その恩恵を受けるのが軍団では意味がない。普通のお客さんが冷遇されているようなものですから。正直、私も最近はそのホールに立ち寄ることもほとんどなくなりました」(Bさん)