ローソンから発売中の「天かすご飯」
こんな商品、いままでなかった!? ローソンで3月25日から新発売されている、税込297円の「天かすご飯」が〈振り切ってる〉としてSNSで話題となっている。その名の通り天かすだけが乗ったご飯で、天丼たれと青のり付きというシンプルな商品だが、〈うまい〉と称賛する声がある一方で、〈なんでこんなん売ってんだ〉とその存在に疑問を抱く声もちらほら。賛否が分かれるのはなぜなのか、消費者のリアルな声を探ってみた。
天かすご飯、「アリ」なのか「ナシ」なのか
大学3年生のIさん(20代男性)は、“アリ”派だ。
「まず、弁当として考えれば他商品より圧倒的に安いのは大きな魅力だと思います。味も、たれがご飯に染みてて美味しい。カップ麺や焼きそばと天かすご飯など、麺類との組み合わせが最高です」
一方で、Iさんと同じ大学に通う2年生のHさん(20代女性)は“コスパが悪い”と主張する。
「家で簡単に作れるもので300円は、むしろコスパが悪いというか……。どうせ300円を出すなら、高級おにぎりとか、サンドイッチとか買いたいです」
たしかに高級おにぎりのラインナップも拡充させているローソンでは、天かすご飯と同価格帯に「金しゃりおにぎり いくら醤油漬」「金しゃりおにぎり 焼さけハラミ」(いずれも税込297円)や、「大きなおにぎり 鮭」(税込279円)などがあり、Hさんは「いくらや鮭ハラミなど、自分ではつくらないような具のおにぎりを買ったほうが、お金を出す意味があるような気がする」と持論を述べる。
おにぎりといえば、PR会社勤務のTさん(30代女性)は、「天かす『ご飯』じゃなくて天かす『おにぎり』のほうがいい」という。
「おにぎりの方がご飯が詰まっていて、食べ応えがありつつ食べやすいイメージです。昔、天かす入りのおにぎりとして、ローソンに『悪魔のおにぎり』(2018年、税込138円/2021年に販売終了、2024年10月にも同価格で販売)がありましたが、それならいいかな。白ご飯だけのおにぎりもそうですが、おにぎりの形になると気にならないのに、パックの白ご飯だけとか、天かすご飯だけとかになると、一気に寂しくなって、おかずがほしくなる感じがあります」