“本業”は不動産?フジ・メディアHDの「ビジネス構造」(週刊ポスト2025年2月14・21日号より)
レオスがダルトンと組んだ場合、保有比率で12%超となり、その存在感は極めて大きい。
北尾氏は昨年末からのフジテレビ問題を受け、自身のSNSで「あの時ホワイトナイトをやるべきではなかった」と20年前の行動を後悔する発言をしていた。
フジの経営にも興味を示しており、「メディア・IT・金融の融合」を目指すSBIの事業構想が、「フジサンケイグループの再生と進化に役立つ」とも発信した。
軌を一にするように動いたのが、20年前に当時の親会社ニッポン放送株をめぐるインサイダー取引で逮捕・起訴された村上世彰氏の関係者だ。
村上氏の長女で投資家の野村絢氏がフジ・メディアHD株を買い進め、旧村上ファンド系の投資会社レノと共同で計11.81%を保有し筆頭株主に躍り出た。
「6月の株主総会次第でフジ・メディアHDの株価が上がると見込み、純粋な投資目的で買い増したのではないか」(『経済界』編集局長・関慎夫氏)との見方もあるが、果たしてどう動くか。
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北尾氏の経営陣入りが俎上に載るなかで注目が集まるのが、20年前のもう1人の当事者・堀江貴文氏の動向だ。北尾氏の取締役選任が実現した先に、堀江氏招聘の未来も見えてくるが、当の堀江氏はどう受け止めているのか。関連記事《【社長待望論も】フジテレビ「経営陣刷新」で因縁の堀江貴文氏の社外取締役就任に「可能性は十分ある」の指摘 堀江氏の「フジテレビ改革案」に大株主も賛同か》で、堀江氏の見解を含めて詳報している。
※週刊ポスト2025年5月2日号