「ん?」と首を傾げたくなるシーンもあった。
楽屋からスタジオまでの廊下を歩いていると、芸能事務所の社長らしき初老の男が、隣の女性タレントに普通じゃない体の寄せ方をしているのよ。タレントの方も身を離すわけではないけど、これ以上1ミリたりとも体を寄せないで、と必死そうなのよ。2人の後ろを歩いていた私にはそう見えた。にわかマネジャーの私でも、廊下を歩いているだけでわかることがたくさんあった。
きっと、今回の中居正広氏の一件だってそう。フジテレビで問題を起こした社員や役員の近くにいた人は、そのヤバさを予見していたと思うよ。
いつか明らかになるだろうけど、こことそこのつっかえ棒が効いていて、崩れそうで崩れない。けど、いつかは崩壊するだろう、と。
それにしても、年端もいかない頃から大成功した人の末路が、ここまでひどいことになった例ってあったかしら。
何かが大きく間違っていたんだと思うけど、“時代のせい”だけで終わらせないで、キチンと原因を調べてほしいと思う。
【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。
※女性セブン2025年5月1日号