ローソク足と移動平均線を活用したテクニカル分析「グランビルの法則」とは(イラスト:イメージマート)
株式投資で売買タイミングを見極めるときの判断材料として、広く活用されている「ローソク足」と「移動平均線」。ローソク足や移動平均線は、株価の推移を表したグラフ「チャート」で手軽に見られるが、投資ビギナーが活用するにはどうすればよいか。
「ローソク足と移動平均線の活用法」の中からグランビルの法則を紹介する(経済ジャーナリストの和島英樹氏・監修『いちからわかる!株投資 2025年度最新版 最新株ランキング&買い方ガイド』(インプレス)より一部抜粋して再構成)。
トレンドの傾向と現在の株価を見る
移動平均線は200日で見る
ローソク足は日足で見る
株価を見るローソク足と、一定期間の平均値を見る移動平均線。これらを組み合わせて売買タイミングを見極める方法の1つが「グランビルの法則」です。移動平均線を考案した米国のアナリスト、ジョゼフ・E・グランビルが考案した法則で、相場の方向性を分析するために用いられます。
移動平均線は、一定期間の価格の終値の平均値をつなぎ合わせた折れ線グラフです。グラフが上向きなら上昇トレンド、横ばいならもみ合い局面、下向きなら下降トレンドと判断できます。上昇トレンドの移動平均線よりも株価(ローソク足)が上側にあるなら、過去の一定期間の水準よりも現在価格が高い「強い相場」といえます。反対に、下降トレンドの移動平均線よりも株価が下回っているなら、「弱い相場」と考えられます。